佃煮は江戸・佃島で生まれました。
佃島は江戸時代より離れ小島でした。そのため、しけなどのときも非常食として食べられるものを作ろうと、漁師や漁業関係者が、保存がきくように、売り物にならない小魚などを塩辛く煮詰めました。これが佃煮のはじまりだと言われています。
当時は醤油だけで作っていたそうです。
その後、佃島の漁獲量は1800年ごろから急激に減少し、佃煮作りは危機的な状態になりました。その際に佃島から地方へ移住した人たちが、その地方近海で獲れた豊富な小魚や貝で佃煮を作って、江戸に持ち込んで売りました。
このようにして、佃煮は全国に広がっていったのです。その後は佃島でも原料を全国から仕入れて、再び佃煮が作られるようになりました。
佃煮は原料によって違いますが、基本的には原料をそのまま煮て作るため、食材の栄養をまるごと取る事ができます。貝類には各種ビタミンや鉄分、小魚にはカルシウム、各種ビタミンが含まれています。
また海苔はビタミンB1や大豆に匹敵する良質なタンパク質が豊富ですし、カルシウム・マグネシウム・鉄・ヨウ素など微量元素が含まれており、ミネラルバランスの調整に役立っているそうです。
そんな原料をそのまま味わえる佃煮はまさに健康食ですね。
日本人に愛されてきた佃煮ですが、最近は食文化の変化にともない、佃煮離れが心配されています。
魚がし増吉では、より多くの方に佃煮の素晴らしさを知っていただくために、伝統の味や技術は重んじながらも、新しい佃煮の味をもとめて日々研究を重ねています。
お客様にとっての一食、一皿を大切にこれからも
「伝統を大事にし」「新しい味を探求」しつづけていきたいと思っております。
佃煮の歴史って長いんですね。
増吉も日々美味しい佃煮のために、
歴史をつくっていかないといけませんね。